英雄への道

□勝利せよ!戦闘訓練
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放課後になり、訓練の反省会をしつつ、帰り支度を始めていると教室のドアが開きいっちゃんが戻ってきた。

いっちゃんに気づいたみんなは挙っていっちゃんを囲んだ。
あの戦いを見ていっちゃんへの評価はうなぎ登りだ。


『いっちゃん人気者だなぁ。』
「騒々しい…」
「麗日、今度飯行かね?何好きなん?」
「おもち…」
「机は腰かけじゃないぞ、今すぐやめよう!!」


いついかなる時もブレないね飯田くん。

ふと、いっちゃんの腕の怪我が治ってないことに気づいた。


「あれ!?デクくん怪我!直してもらえなかったの!?」
「あ、いやこれは僕の体力のアレで…」
『じゃあ…はい、いっちゃんちょっと触るねぇ。』
「あ、せーちゃん。」


私はいっちゃんの両腕に手を当てて透ちゃんにしたようにエナジーを送る。


『…ふぅ、これで次に治療する時治りも違う筈だよ。』
「ありがとせーちゃん、ところでかっちゃんは?」
『あ、勝なら一人でさっさと帰っちゃったよ。何か思うところがあるのかもね。』


それを聞くといっちゃんは昇降口へと走って向かった。
私も後を追って教室から出る。

昇降口を出るといっちゃんが勝に個性は譲られたものだと話しているところだった。


『いっちゃんのアホーッ!!』
「ゴハッ!?せーちゃん!!?」
「!?」


私は堪らず、いっちゃんにフライング・クロス・チョップを繰り出した。


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