英雄への道

□受かれテスト!個性把握と除籍処分
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勝がいっちゃんに特攻をかけてきた。


「どーいうことだこらワケを言えデクてめぇ!!」
「うわぁぁ!!」
『あ、いっちゃん!?』


しかも個性発動してるし!!

危ない!そう思った次の瞬間…

「んぐぇ!!」
『へ?』


勝の体に紐状の布が巻きつき、爆発していた手の個性が消えた。


「ぐっ…んだこの布固っ…!!」


布の先は相澤先生で、特殊合金の鋼線を編み込んだ【捕縛武器】らしい。


「ったく、何度も個性使わすなよ。」


個性を発動させている相澤先生の瞳は赤く光っていた。


「俺はドライアイなんだ。」


この場にいたみんな同じ事を思っていただろう

個性すごいのにもったいない

と…

勝が落ち着いた頃に先生は捕縛武器を外し、個性も戻す。
そしてテストの続きを再開するのであった。

そして全テストを終了し、結果発表となった。
ドキドキと緊張する中、先生が放った一言は…


「ちなみに除籍はウソな。」

………はっ?

意味がわからない…
混乱する中先生はニヤリと笑う。


「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽。」

………………………

「「「『はーーーーー!!!??』」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えればわかることですわ…」


声を上げる私達の隣でポニーテールの女の子、八百万 百さんが呆れていた。
ウソ、なのだろうか…
あの時の先生の目、本気だった気がする…

後で俊典さ…オールマイト先生に話すと除籍処分は本気だったらしい。
なんと去年の担当クラス丸々全員を除籍処分にしていたということだ。

相澤先生は、いっちゃんに可能性を感じてくれてたんだと知って嬉しくなって思わずオールマイト先生に抱きついてしまったのでした。


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