英雄への道
□受かれテスト!個性把握と除籍処分
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いっちゃんの隣には女の子がいた。
『あ、いっちゃん早速友達できたの?』
「う、うん…試験会場が一緒で…」
チラチラと女の子を見て赤くなるいっちゃん。
まぁ、まともに話しするの私ぐらいだから仕方ないよね。
『はじめまして、いっちゃんの幼馴染の力動 精羅です。』
「あ、うちは麗日 お茶子です!」
『お茶子ちゃんかぁ、仲良くしてね。』
「こちらこそ!」
そんな感じでキャッキャッとはしゃいでいると始業ベルが鳴った。
すると開いてる教室のドアから声が聞こえた。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。」
寝袋に収まった見知らぬ男性が廊下に横たわっていた。
「ここは…ヒーロー科だぞ。」
そう言いながら10秒チャージ的なゼリー飲料を摂取すると立ち上がって寝袋から出てきた。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね。」
上下黒のスウェットを着た男の人はだらしなく見えるけど何処か隙がなかった。
『あの、ここにいるって事は担任の先生ですか?』
「その通り、担任に相澤 消太だ。よろしくね。」
男性、相澤先生はさっきまで自分が入っていた寝袋をゴソゴソと探る。
そこから出てきたのはこの学校指定の体操着…
「さっそだが、体操服(これ)着てグラウンドに出ろ。」
相澤先生に言われるまま私達は着替えてグラウンドに向かった。
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