英雄への道
□挑め試験!出会いと合格
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「精羅ちゃんはさっきから周りを見てるけど、誰か探してるの?」
『うん、幼馴染の子。この人混みで逸れちゃって。私チビだからよく見えないし…』
自分で言って悲しくなる…
「そうかなぁ?ちっちゃくて可愛いと思うよ?私は会ったばっかりだけど精羅ちゃん好きだよ?」
でもそんなコンプレックスを葉隠さんは吹き飛ばしてくれた。
顔は全身透明で見えなかったけど、笑ってくれたような気がした。
程なくして試験会場の中に入れば逸れていたいっちゃんと合流、指定された席に着く。
試験官はボイスヒーロー【プレゼント・マイク】、ラジオ番組のパーソナリティでもある有名ヒーローだ。
しかしどこからかブツブツと声が聞こえて…
声のする隣を見るとそこには案の定いっちゃんのオタク分析論が炸裂していた。
『(ぶれないなぁ…)』
すると前の席にいた眼鏡をかけた男の子がプリントのミスを指摘し、尚且つブツブツ分析さていたいっちゃんを注意していた。
そんなこんなで説明が終わり、私達受験生達は各試験会場へと足を運んだ。
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