英雄への道

□突破せよ!現れた敵
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マスコミ乱入騒動から数日が過ぎた。
あれ以来何のトラブルも無く平和な授業が続いた。

今日のヒーロー基礎学はレスキュー訓練だそうだ。


「レスキュー…今回も大変そうだな。」
「ねー!」
「バカおめーこれぞヒーローの本分だぜ!?鳴るぜ!!腕が!!」


上鳴くんと三奈ちゃんも何やかんや言いながらワクワクしてるし、切島くんは燃えてるなぁ。
でも災害水難なんでもござれの訓練かぁ…


『怪我人救出は得意だよ!』
「水難なら私の独壇場ケロケロ。」


私も梅雨ちゃんもワクワクだ!


「おいまだ途中。」



でも相澤先生がギロって睨んだ。
ごめんなさい黙ります…;

コスチュームに着替えて訓練所に向かうバスに向かう。
飯田くんが率先して列を作るけど、バスはその努力を無駄にする席並びだった。

バスに全員乗り込むと訓練所に向かって走り出した。
私は隣で落ち込んでいる項垂れた飯田くんの背を撫でながら励ましていた。
すると梅雨ちゃんが隣に座ってたいっちゃんにはなしかける。


「私思った事を何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん。」
「あ!?ハイ!?蛙吹さん!!」
「梅雨ちゃんと呼んで。」


いっちゃんは梅雨ちゃんがいきなり話しかけてくるからびっくりしている。
いっちゃん、女の子に免疫ないからなぁ。


「あなたの【個性】オールマイトに似てる。」
「『(ビクンッ)』」


私といっちゃんは核心をつく梅雨ちゃんの言葉に動揺する。
でも切島くんがオールマイトは怪我をしないから似て非なるものだと言ってくれた。
とりあえず良かった…


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