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□ ○○な彼のセリフ
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以下ささやかながらのお礼です
よろしければお読みください♪
「○○な彼のセリフ」というお題で、恋ミュメインキャラ5人がランダムに出演中
今回の貴女の彼は……
照れ屋な彼のセリフ-Gaku-
「あ……」
「……**?どうした?」
「あ、リュウ……。ちょっと、昨日着てたジャケットに、うちの鍵が入れっぱなしだたみたいで……」
ひととおりの練習を終え、音合わせがあるというみんなより一足先に帰ろうとしていたら、鍵を忘れたことに気がついた。
「**!」
そんなやりとりをしている中、声が聞こえてきた方向へ向きかえると――
「わっ……」
雅楽が投げてよこした何かを、ぎりぎりのところでキャッチ。
手の中を見ると、それはいつも雅楽が使っている鍵だった。
「ったく……どんくせぇヤツだなぁ」
「う……。あ、でも音合わせ終わるまで待つのでも大丈夫だから……」
「先帰ってろよ。おまえ、最近仕事が立て込んでてゆっくりする暇なんかなかったんだろ?」
言葉づかいは少し悪くても、なんだかんだ言って、わたしを気遣ってくれる雅楽のひとことにほっこりする。
そうしていると――
「うわぁ!一緒に暮らし始めたからって、何!?その新婚さんみたいな甘酸っぱい会話!」
櫂がわたしの肩へ腕をまわし、からかい混じりの表情でのぞきこんでくる。
(し、新婚さんって……)
そんな櫂のひとことに照れくささを感じていると、べりっという音が聞こえてくるかのように、雅楽が櫂をわたしから引き剥がした。
「んだよ……。分かってんなら、おまえもこれ以上**に手ぇ出すなよな」
「まっ、ガックン!ゆでダコにならないでそんなことサラッと言っちゃうなんて、大人になったわね〜」
「てめぇ……。ぜってぇ俺のことバカにしてるだろっ!つーか、そのオネェ言葉やめろ!」
(ふふっ……この二人のやりとりは相変わらずだな)
「……ガク?ありがとう。じゃあ先に帰ってるね」
「おう。気をつけて帰れよ」
「うん。何かつくって待ってる」
雅楽を見つめながらわたしがそう言うと、じわぁ……っと雅楽の顔が赤くなってゆく。
「あ、ガク照れた」
「ははっ……。**ちゃんが言うと、やっぱりゆでダコになるんだ?ガックンはまだまだお子ちゃまだね〜」
「……っ!んのヤロー」
すると、雅楽はわたしの腕をひっぱり、そのままぎゅっと抱き寄せ――
照れて悪いかよ
「んなこと言われたら照れるに決まってんだろ!!」
「あ、開きなおった」
「つーか、**があんな可愛いこと言うから悪ぃんだかんな!」
「……えっ!わたし!?」
身体から響いてくる雅楽の声を、その胸の中で聞くと、今度は外からあきれたような声が聞こえてきた。
「ハイハイ、ごちそーさまでした!あーあ、こんなバカップル劇場が繰り広げられるんなら言わなきゃよかった」
「ははっ……今回はカイも一本とられたな」
「トマトとゆでダコ」
「あ〜!うっせぇ、おまえらっ!!」
顔から火が出るんじゃないかと思うほど恥ずかしくても、それすらどこか嬉しくて――
勝手に緩む頬を隠すようにそっと雅楽の胸に顔を埋め、その背中にぎゅっと腕をまわすと
わたしを包むその腕も、また少し力が込められた気がした
title:確かに恋だった
ここまでお読みくださり、ありがとうございましたu_u