Cosmo-Chaos

□1+1
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 グラード財団の大規模なパーティーでの護衛を終えたシュラ、デスマスク、アフロディーテ、カミュは連れだってホテル近くのカジュアルなレストランで食事をしていた。



「やっぱ、ピッツァもうまそうだな。1切れくれ」

 デスマスクが向かいに座るアフロディーテの皿からピッツァを拐う。

「野菜だけのピッツァなんてと言ってたじゃないか。君のパスタも麺が太くて美味しそうだ」

 苦笑しながら、アフロディーテはフォークをデスマスクのパッパルデーレに突き刺す。

 お互いの料理を分け合う、仲睦まじい様子に目を細め、カミュはテーブルに並ぶ料理をじっと見た。

 デスマスクは幅広の麺にソースのたっぷり絡んだボロネーゼ、アフロディーテは野菜のみのオルトラーナピッツァ。

 カミュはこんがりとしたチーズのラザーニャで、シュラは緑の中に、コンカッセされたトマトの赤が鮮やかなジェノベーゼスパゲッティ。
 馴染みのないジェノベーゼも味わってみたかったがシュラが黙々と食べていたので声をかけるのを止めた。


「うん、美味しかった。この店は当たりだね」

 結局デスマスクとアフロディーテはパスタとピッツァを半分ずつ平らげた。
 満足そうに食後のコーヒーをのみながらカミュとシュラに同意を求めた。

「ああ、ラザーニャも食べごたえがあってよかった」

 ラザーニャは女性の好むメニューだからか、量が少ない場合も多い。
この店は具材のたっぷり入ったソースと層の多さでカミュの腹を満たした。

「シュラのパスタも良さそうだった」

 カミュがちらりと見やると、シュラが頷いた。




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