偽りの神と死神と
□プロローグ
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「私・・・・・・。」
日が照りつく暑い日に私は目覚めた。
目を覚ますと、家族が歓迎してくれた。
私は神に選ばれた使徒なんだ。
嬉しいという気持ちの反面、とても怖かった。
ノアとして目覚める前、私は何処にでもいる街娘だった。
【そんな人間が、ここでやっていけるのか。】
そういう不安が襲ってきて眠れない夜もあった。
そして、私がノアになってから、半年がたとうとしていた。
力も少し使えるようになったし、
皆とも仲良くなった。
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「あー!!
ロード私の飴食べたねっ!!」
いつものような風景、
いつものような日々。
私は幸せだった。
でもその幸せは
まるで夢だったのかのように、
音をたてて崩れていった。
雪が舞うあの日に、
ブラックホークの皆と出会ってしまったから。