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□毎土企画。
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キーンコーン...

「「「さようならっ!!!」」」

放課後を告げるチャイムと同時に、教室を飛び出して行くのは運動部の面々。

まき絵、ゆーな、亜子、アキラ...みんな嬉しそうにそれぞれの活動の場へと駆けて行く。

「皆、早いなぁ...」

「そうですね」

「今日はアスナも走って行ってもうたし...せっちゃん部活は?」

「今日は大丈夫です」

そんな中、木乃香と刹那は教室の戸締まりをしていた。

いつもはアスナも一緒なのだが、今日は別室で高畑先生と特別補習とかで走って行ってしまった。

机を並べ直し、窓の鍵を閉める。

刹那が机。木乃香が窓。

いつもはアスナが窓を閉め、木乃香が教室の後ろの書棚を整理する。

今日はアスナがいないので、木乃香が窓を閉めていた。

「んー閉め忘れないかな」

「大丈夫だと思いますよ」

ガタガタと机を動かしながら刹那が答える。

「せっちゃん、そこ、ずれとる」

「あ、そうですか」

木乃香の指摘に、刹那がまたガタガタと机を動かす。

「そういえば、お嬢様は部活はいいんですか?」

ふと、思い出したように刹那が聞く。

「部活?うん、あるよ?」

しれっと答えながら、書棚の整理をしている木乃香。

「え?行かなくていいんですか?」

「んー探検部はええけど、占い研は行かなあかんかもなー。うち一応部長やし」

さらっと言いながら、整理を続ける木乃香。

すると。

パシッ

後ろから手が伸びて来て、木乃香は持っていた書類を取り上げられた。

「ちょ、せっちゃん、何するんよー」

「部活、行ってください」

「うちはええて言ってるやろ」

「行ってください。お嬢様は部長なんでしょう?」

「けど...ウチはな?」
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