メイン3
□毎土企画
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「いいか刹那、今から私が気弾を放つから、お前は斬空掌でそれを相殺するんだ。できるな?」
神鳴流の道場。
小さな刹那が、そこで技の修行をしていた。
「はい!」
「じゃぁ、いくぞ?」
シュッ
師匠の手から、気弾が放たれる。
刹那も構え、気弾を放つー。
そこで、意識は途切れた。
「.....んぅ....」
「おぉ、刹那、大丈夫か?」
目を開けると、風になびく白いカーテンが見えた。
「ししょう...?」
体を起こそうとすると、頭にずきんと痛みが走る。
「いたっ...」
「動くな、しばらく大人しくしてろ」
「どうなったんですか...?」
「なに、相殺に失敗して気弾が頭に当たっただけさ。すぐに治るよ。だから今は寝てなさい」
「はい...」
ぽふっ。
布団に倒れ込むと、すぐに聞こえる寝息。
「ふふ...」
師匠は優しく刹那の髪を撫でる。
サァーッ
東の方から、優しい風が吹いて来て、カーテンを揺らした。
「ん...このちゃ...ん」
刹那は始めての友人の名前を呟きながら、寝返りを打ったー。
終わり。
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