メイン3

□毎土企画
1ページ/2ページ

「いいか刹那、今から私が気弾を放つから、お前は斬空掌でそれを相殺するんだ。できるな?」

神鳴流の道場。

小さな刹那が、そこで技の修行をしていた。

「はい!」

「じゃぁ、いくぞ?」

シュッ

師匠の手から、気弾が放たれる。

刹那も構え、気弾を放つー。

そこで、意識は途切れた。




「.....んぅ....」

「おぉ、刹那、大丈夫か?」

目を開けると、風になびく白いカーテンが見えた。

「ししょう...?」

体を起こそうとすると、頭にずきんと痛みが走る。

「いたっ...」

「動くな、しばらく大人しくしてろ」

「どうなったんですか...?」

「なに、相殺に失敗して気弾が頭に当たっただけさ。すぐに治るよ。だから今は寝てなさい」

「はい...」

ぽふっ。

布団に倒れ込むと、すぐに聞こえる寝息。

「ふふ...」

師匠は優しく刹那の髪を撫でる。

サァーッ

東の方から、優しい風が吹いて来て、カーテンを揺らした。

「ん...このちゃ...ん」

刹那は始めての友人の名前を呟きながら、寝返りを打ったー。

終わり。

あとがき→
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ