薬と剣

□薬と剣 十二話
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リュウさんが再び胸の突起を吸い上げた。
指先はもう片方を摘んでコネている。

「やぁぁぁんっ!」

背が仰け反る。
リュウさんは一度伸び上がって首にキスを落とすと、また下へ下へ唇を下げていった。

「アッ・・・んっ・・・はン・・・ぁう・・・」

キスされる度に体が痺れるような感覚が走り、声が漏れる。
今までされたどんなこととも違う、甘く優しい行為。

「ぁンっ!」

リュウさん手がそこに触れて一際大きな声が出た。
カァッと体が熱くなる。
恥ずかしい。
恥ずかしい。

「セツのここ、もうこんなになってる」


手が動く度にクチュクチュと厭らしい音が響いて余計羞恥に駆られる。

「ンっ・・・ごめ・・なさ・・ぁっ・・・」

喘ぎながら言葉を紡いだ。

「なんで謝る?
 言ったろ。
 嬉しいって」

リュウさんは笑ってそう言うと

「・・・・・・かわいいな」

と呟き、僕のモノをくわえた。

「やぁっ!は!ぁンっ!ゃめっ!出ちゃいま!あ!」

強い快感に放ってしまいそうで、僕は口を離すよう頼んだ。
リュウさんの髪を掴んで離そうとするけど、力が入らない。

リュウさんはそんな僕を益々嬉しそうに見、口の動きを早めた。
「ゃ!あ!んン!ゃあぁァンっ!!」


放ってしまって呆然とする。
リュウさんが僕の放ったものをゴクリと飲んだ。
恥ずかしくて、申し訳なくて、両手で顔を覆う。

リュウさんはその手の上からチュッチュッとキスをした。

「お前自身が食べてしまいたくなるほど可愛いのに、これくらい飲むのは当然だから」

こともなげに言うリュウさん。

「セツ、手、どけて?」

繰り返しされる手の甲へのキスに、僕は手をどけてしまう。

途端に口へ深いキス。

「セツ・・・・セツ。
 ・・・・・好きだ」

再び手が、そこへ触れた。
でも今度はすぐに後ろへ・・・・・

「んっ・・・・・」

指が入ってくる感触に首をすくませる。

「痛い?」

声がうまく出せなくて、フルフルと首を振る。

「セツのここ、柔らかい」

リュウさんは時折キスをくれながら、指を抜き差しした。
向かいあって、上から見られていて。
声を上げる度に恥ずかしくてたまらない。

こんなにはしたなくても本当に呆れられないだろうかと恐る恐る見たリュウさんの顔はとても嬉しそうだった。
嬉しそうだけれど、目が・・・・・情熱に満ちていた。
情欲を抱いた、男の目。
でも行為はとても優しくて。
僕のことを思って、我慢しているのかもしれない。
実際僕ばかりが達してしまっていて。
こんな時でも優しいリュウさんを思って切なくなった。

「リュウ・・・・さ・・・僕、もう大丈夫でっ・・・すから・・・
 ハァ、んっ・・・・・来てください」

こちらを見る目に、更に情熱がたぎった。

「こんなに・・・・んっ・・優しくしな・・ぁ・・くても・・・
 大丈夫で・・・すか・・ら・・・・」

「・・・・・ベタベタに甘やかすって言っただろ?」

おでこに、頬に、キスが降ってくる。

「ふ・・・・ぅ・・・・アッ!」

指先がある一点を掠めた時、体がビクリと跳ね上がった。

「やァッ!あっ!」

リュウさんの指先はそこを繰り返し突いてくる。

「やっ!ァッ!待って!待ってくだ!あっ!ァ!」

「待たない。
 ・・・・・待てねー」


熱い吐息で囁かれ、首筋を強く吸われ、僕は再びいってしまった。
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