07/19の日記

21:10
津川雅彦
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先日、NHKのBSでスター津川雅彦っちゅう番組をして居た。
番組は2時間、津川雅彦の半生を振り返る内容やったのだが、それを観て考えさせられた部分があった。
津川雅彦は想い込んだら猪突猛進な性格の様で、長女の為にと始めた玩具屋も採算度外視な、云わば経営者としては最低な経営でやがて店を手放してまう位の莫大な借金をしてまう。
その他スコットランドへ行き城のレンガを買いシベリア鉄道を遣い、日本へと持って来て長女の為に、買い取った城と同じモンを日本に立て様とするのだが、資金難で工事が頓挫。
更には映画監督と成り、映画制作費で借金と懲りる事の無い自由な振る舞いで生きて来た。
それに一番被害を被ったのが家族である。
特に妻で女優の朝丘雪路は実父の遺産を手放して迄、夫、津川雅彦の創った借金を肩代わりしたのである。
番組の最期に津川雅彦から一番苦労を掛けた妻、朝丘雪路の為に感謝状を読み上げる場面があったのだが、その感謝状を貰うた朝丘雪路のコメントが、津川雅彦を尊敬し、幸せです。っちゅうモンやった。
このコメントには想わず泣いた。
津川雅彦も観て居たワシも泣いた。
永い夫婦生活で未だ尚、尊敬し、幸せと云える朝丘雪路が凄い人やと想うと同時に、それに比べて今の夫婦は…とも想うた。
とかく今の時代は我慢っちゅうモンをしない。
それは個人個人が生きる上でもそうやし、夫婦生活でもそう。
離婚っちゅうモンが昔と比べ、大した障害に成らんく成ったのも我慢せぇへん事に拍車を掛けた1つやと想うのだが、自分の想い通り相手がしてくれ無かったりすると、堪えるっちゅうよりも諦めるっちゅう方を選んで仕舞う気がするのだ。
堪え性が無い夫婦は、元々他人同士の繋がりの為に、絆は脆いモノ。
よって、性格の不一致等と云う浅はかな理由で離婚に至って仕舞うのである。
他人同士がくっ付いたモンなんやから性格なんかバラバラで当たり前な筈なのに、そんなモン判っててそれでも一緒に成りたかったから結婚したのに…だ。
全てがあっさりと淡白な感じがしてまうのである。
せめて家族だけは、絆が強固で我慢強く、献身的に生きるべきなんちゃうか?とワシは朝丘雪路を観て居て想うのであった。

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