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□戀〜百目鬼自覚編〜
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入学から早一ヵ月。ぼちぼちと学園生活にも慣れてきた頃。
「あ、ひまわりちゃんオハヨウ!!」
「あっ君華ちゃんおはよー!今日は楽しみだね!」
新入生の交流会が行なわれるのだ。
「何かすごい今更な気がするんだけどなぁ…」
「ふふっそうだね。でもやっぱり楽しみだわ」
「私も!」
うふふと微笑みあう美女二人の周りには華やかな空気が漂っていた。
新入生の交流会といっても大したことではなく、少しお菓子やジュースを飲みながら学校の歴史を見るとゆうものだった。
(余り交流会の意味ないよな…)
四月一日は目の前にあったポッキーをぽりぽり食べながらぼーっと一人で画面を見ていた。
ひまわりは他の子の所に行っていていない。
(はぁ…暗くなると何か変なの沢山出るから早く帰りたい…)
そんな事をつらつら考えていると隣の席に誰かが座ってきた。
ひまわりちゃんかな?と思い見るとそこには会ったときから何か気に食わない男、百目鬼がいた。
「げっ百目鬼…」
相変わらずの鉄面皮で何を考えてるか分からない顔でぼりぼりとせんべいを齧っていた。
「何でここにくるのよ!席なら他にも沢山あるでしょ!?」
フシューッ!と威嚇する様に言うと
「俺が何処に座ろうが勝手だろ、あとうるさい」
と片耳に指をつっこみしれっとするだけで。
「きぃぃー!むかつく!」
益々四月一日の怒りを煽るだけだった。
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