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□美味礼賛?-始動-
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今日は料理実習がある日だ。3、4限を使って調理し、そのまま作った料理をお昼ご飯として食べるらしい。
ちなみに今日作る料理は、肉じゃが、魚の煮付け、野菜と油揚げの味噌汁とご飯。
「ってゆう訳でお弁当作ってないからお昼は何か買って食べなさいよ」
そう言うと不満げに見つめてきた。
「見たって無いものは無いわよ!!」
そう怒鳴ると何も言わずに自分の教室へと入っていった。
「返事くらいしなさいよ!!」
それぞれ二人一組になって調理する。四月一日はひまわりと組んだ。
「いつも思うんだけど、この学校の実習教室って広いよね…二人一組になって調理しても納まるってさ」
「やだ、君華ちゃんったら!そんなの今後の展開の為の都合に決まってるじゃない」
などと会話しながらもテキパキと作業を進めてゆく。
四月一日の料理上手は周知の公認済みで、皆四月一日の手際の良さに感嘆の声を上げていた。
「ね、味付けは君華ちゃんの味付けにしてね!」
「え?別にいいけど…いいのかな…」
「私君華ちゃんの味付け好きだもん!」
「う、うん!ありがとう…///」
二人の周りには華やかな空気が煌めいている。
男子はその様子をうっとりしながら見ていた。