□始まりの合図
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出会いは衝撃的で攻撃的だった。

「うるさいわよ!この鉄面皮!!あっちいって!」

女はいつでも甘ったるい猫なで声でまとわりついてきてうるさい生きものだとおもっていた。
しかし、名も知らぬ彼女はとやかく突っ掛かってきてうるさいがそれは俺に対してだけらしく、他の人間には優しく思いやりのある女だった。
何故彼女に嫌われてるかは分からないが、確実に自分の周りには居なかったタイプ。

何だか妙に気になる。

初めての体育の時間に同じになる事が判明し、益々突っ掛かってくる。
その日に彼女の名前が分かった。

四月一日 君華(キミカ)

口の中でその名を何度も転がすように呟く。
ふ、と目が合うと彼女はぷいっと顔を背けてしまった。じっとその後ろ姿を見つめもう一度口の中で名前を転がす。
すると、どくりと心臓が大きく鳴った。

「‐‐‐……?」

その時の俺はそれが始まりの合図だと知らぬまま。
目だけが彼女を捕らえ続けた。



END.

♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀後書き

女体化一発目百四♀出会い編でした。
しかし、君華って…安直だなぁ…。思いつかなかったんだもん(だもんとか言うな!)
かなり見る人限定される女体化小説ですが、暫らくお付き合い頂けると嬉しいです!!
 

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