詩
□詩7
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私はこの境遇を誰彼のせいにしたりはしていない
私はそこまで世間を知らないがじゃあ何処まで知っていれば良いのか分かるかい
己の生きる道を行くのに誰彼の事情は多く必要としないだろう
私はこの細い廊下を私なりの覚悟を持って歩いている
手が届かず濁った色の天井の隅までをちゃんと自覚して過ごしている
私は私を良しとしてここに居るのではない
私は常に問答をしているが、それが青空の下であるか、屋内であるかの違いでしかない
だから私はこの身の境遇を外へ訴えたりはしない
事実、私と君とでたいして変わらんだろう
区別なんてそう簡単にするものでないよ
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