薄桜鬼
□1話 出会い
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江戸ー…
土方サイド
今日は雨だ。
湿気でジメジメするから雨は嫌いだ。
俺は近藤さん宛てに届いた文の返事を書いていた。
「だ、誰か来てくれっ!」
外で近藤さんが大声で叫んだ。
何かと思い声のする方へいく。
「どうしたー?近藤さん」
「見知らぬ娘が血まみれで倒れているんだ!助けなければっ」
近藤さんがその女の子を抱き上げ部屋に入れる。
「布団をしこう、あとは俺に任せてくれないか?近藤さん」
近藤さんは着替えて来いよ。と言う土方
「あ、ああ」
「傷の手当てをするか」
薬箱を引っ張り出して素早く手当てを始めた。
「土方くん、入りますよ」
山南さんが入ってきた。
「どうですか?女子の様子は」
「ああ、傷は深くねえが二、三日は寝たきりのが良さそうだな」
「そうですか」
土方くんの部屋での見張りですね、
ふふと笑いながら山南さんは部屋を出て言った。
なんでこんな若い女が血まみれで倒れていたのかが理解できねえ。
そもそもなんで女が刀なんて、そうとう使い込んであったな。
色々考えてるのを辞めて女が目覚めるのを待つことにした。