薄桜鬼
□2話 土方さんの場合
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もしゃもしゃ食べる桐原は両頬にご飯を駆け込みつつ食べている。
「そんなに急がなくたって飯は逃げねーよ」
ごっくんと飲み込み名無しさんは言った。
「土方さんをお待たせしてしまいますから」
「いや、遠慮は無用だ、だからゆっくり食えっ」
胡座をなおしながら土方さんが言った。
「はいっ」
にっこり笑う名無しさんに土方が言った。
「そうやってお前は笑ってりゃーいいんだよ、作り笑いなんか似合わねぇ」
「気づいてたんですね」
「まあな、お前の仕草とかも色々な…」
ブツブツいう土方さん。
「ごちそうさまでした」
お腹いっぱいになりおいしかったのか笑みをこぼす名無しさん
「やっぱりお前に刀は似合わねえ、」
そう言いつつ、お膳を下げた。