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□第2話
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「近藤、名前ちゃんはなァ
 前の部署でも優秀だったんだ。
 剣も使えるし、頭もいい。

 これから真選組の力をもっと
 伸ばしていきたいなら、こういう
 器用な子が必要だぞー。」



とっちゃん、嬉しいけど
それちょっと買いかぶりすぎじゃ…




「あぁ、名前ちゃんもわかっていると
 思うが、うちに女の子が入るのは
 色々と問題がある。

 だけどそれは名前ちゃんの努力
 次第でどうにでもなる。
 俺だって協力するさ。

 勿論、その為には入隊試験を受けて
 もらわなければならないけど…」





……私はこの時、
近藤さんの言葉が意外だった。




近藤さん、
私、本当は反対されるかと
思ってました。


悪いが女は入れない、とか
言われるのが落ちだと思ったけれど、
近藤さんは快く私を受け入れてくれる。


なんていい人なんだろう、と思う。




「ありがとうございます。
 もう決心は出来ています!
 絶対に真選組に入ってみせます!!」


「…そうかそうか、じゃあ次の
 面接や実技も期待しているぞ。
 頑張ってくれ名前ちゃん!」


「はい、よろしくお願いします!」







――…こうして近藤さんとの
お話が終わった。




とっつぁんに会わせてもらって
良かったと思う。

近藤さんはとても優しい人で
前よりももっと、真選組に入りたい、と
思えたんだ。


 

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