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□第1話
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「…真選組って、あの真選組ですか?」


「あァ、武装警察真選組だ。」




真選組とは――
江戸の治安を守り、反乱分子を即時
処分する対テロ用特殊部隊。

しかし彼らの世間での評判は
かなり悪いのだ。


血の気が多くて
まるでチンピラのようだとか、
バズーカで建物を半壊させたという話は
よく耳にする。

やる事が滅茶苦茶な人達だ。


そして何より…




「真選組って、男所帯ですよね?」


「名前ちゃんが試験に受かれば
 初の女隊士だ。これは快挙だぞー。

 物事はなー、なんでも最初に
 成し遂げた奴が肝心なんだよう。」



いやいやいや




「そうゆう問題ではないと…
 色々問題ありますよね?」



そうだよ。
沢山問題があるよね




「初めてに問題はつきものだ。

 名前ちゃんのさっきの決意は
 どうなったんだ?
 どんな仕事もついて行くんじゃぁ
 なかったのか?」


「あ…」



…そうだった。


決めたんだ

心配かけてくれたとっつぁんに
ついて行くと。




「…わかりました!
 苗字名前、必ず真選組に
 入ってみせます!!」



やってやろう!
どんな問題があっても耐えてみせる!




「よく言った!それなら俺も
 名前ちゃんを応援する!」


「はい、頑張ります!」




こうして決心した私は
真選組入隊試験に望むのでした。



―― 第1話 完 ――

→あとがき

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