Long stories
□臨界の華々 1.花瞼が開くとき4
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「お前…リフィル様、か?」
「…は?」
頭上から飛び出してきた 幼くも力強い声
頭上で枝が大きくしなる
それに合わせ、落ち葉が今まで以上に激しく舞散る
「でもお前、魔力ねぇな!」
ストン 斜め後ろに降り立つ誰か
私は、思わず息を呑む
驚きを隠せず 勢い良く音の方に振り向くと、小学生位の男の子
「どっから現れた!俺、お前来んの見てねぇぞ!」
小型ナイフの先を私に向け、ぎらぎらと怪しく瞳を光らせながら 叫んでいた