Long stories
□臨界の華々 1.花瞼が開くとき2
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ガタンゴトン…
眠気を誘う 程よいリズム
ゆらゆら体を揺らしていると、目が覚めた
「…ん」
寝呆け目で辺りを見渡せば人影が ない
「やば、寝過ごした…!」
急いで荷物をまとめ、ちょうど今止まった駅に降りた
どうやらこの駅は無人駅
外灯に寄り付く虫達しかいない
「あちゃー…」
ぱちん 携帯を開けば真っ暗な画面
…電源、切れてたんだった
溜め息を吐きながら電工掲示板に向かう
戻りの電車は、40分後
これだから田舎は嫌なんだよね
じっ、と光る文字を見つめながら また溜め息