Long stories
□夏色の桜。
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「文理選択なんて分かんなーい!!」
まだ、なれない雰囲気を漂わせる教室。
そんな教室に、響く声。
「…うっさいよ、里帆(リホ)。」
「夏姫(ナツキ)は冷静すぎなのー!!」
キンキン声を発しながら、ポコポコ殴ってくる里帆。
まぁ、全然痛くも痒くもないんですけどね…。
「まだ悩んでんの?明日まででしょ?」
高校一年生の六月
進学校であるこの学校、宮原(ミヤバラ)高校では、
この時期に、文理選択を決めてしまう。
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