中編
□均衡を保つ
1ページ/8ページ
闇夜を照らすは、怪しく光る月か否か。
闇夜を照らすは、綺羅綺羅と輝くばらまかれた星か否か。
はたまた、ぼんやりと光る人の輝か否か。
選んではいけない。
どれか一つでも欠ければ、それはこの世の終わりとなるだろう。
しかし、欠けなければいけぬ日が、いつかは来ることとなる。それは決して変えることが出来ぬ、彼らの運命《さだめ》なのだから。
運命を呪うか。
己を呪うか。
彼らを呪うか。
きっと。
彼らはどれも選ばない。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ