Novel
□お互いの理由。
1ページ/3ページ
お互いの理由。
「ジズー?ジズ、何処ー?」
ボクは、ジズを捜していた。
「ジズ?」
うっかり。
そう、うっかり、ジズの部屋のドアをノックなしに開けてしまった。
其処には、着替え中のジズがいて。
珍しく、仮面を外したジズがいて。
「ぁっ…ごっごめん!」
ばたん、と勢いよく扉を閉める。
「構いませんヨ、スマ君。私とキミのナカじゃないですカ。入ってきてくださイ。」
「でも…」
「何か用事があるんでしょウ?」
ボクは躊躇いながら、扉を開けた。
ジズはにっこりと笑った。