Novel
□お別れは月の映える夜に。
1ページ/10ページ
俺は月を見上げた。
初めて、任務に失敗した。
初めて、こんな屈辱を受けた。
初めて、傷を負った。
それに、この傷は深い。
血も流れすぎた。
俺の命は長くないと悟る。
せめて、彼奴にだけはお別れを言わなきゃいけない。
俺を信じて待ってくれている、彼奴だけには。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ