Novel

□お別れは月の映える夜に。
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俺は月を見上げた。


初めて、任務に失敗した。
初めて、こんな屈辱を受けた。
初めて、傷を負った。

それに、この傷は深い。
血も流れすぎた。

俺の命は長くないと悟る。


せめて、彼奴にだけはお別れを言わなきゃいけない。







俺を信じて待ってくれている、彼奴だけには。
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