甘いし苦い話

□なぁ、もし?
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俺がボーとして、変なコト考えてる間も、時間は過ぎてくもんで、もう放課後、でも、胸ン中の蟠りはまだ、残ってる…



俺の憂鬱に拍車をかけるように、天気予報が見事に外れ天気は雨。
部活休みだし、つまんねーの。
置き傘しといて良かったな〜とか、馬鹿なコト考えてた



そんな時。


びしゃびしゃと、水が跳ねる音がする、飛んできたらやだな〜雨水、とかのんきに考えてたら、



バシッ



「いってー、誰だよ…て…獄寺?」


視界は雨のせいで霞んでるけど、目の前に綺麗な銀糸があるのははっきり分かった。


「ったく、野球バカ!さっさと、気付けよ人がさっきから呼んでんのに無視しやがって…。」
「え…っと…」


んなこと、言われたって雨の音で聞こえないし…

「いーから、さっさと入れろ傘の中に!」
「…もしかして、獄寺傘の中入りたくて走ってきたの?」
「っば、んなことあっか!たまたま見かけたから声かけてやっただけだ…自惚れんな!」



…でも、獄寺息上がって、肩で呼吸してるし、さっき走ってる音、めっちゃ聞えてたし…


「…ツンデレ?…」


やべ、声でた。


「…な…ぁ!///」



獄寺は、いきなり顔を伏せた気分悪いのかな?



「ツンデレじゃねーーーっつーーの!」




思いっきり殴られた。



「獄寺、いてーよ…」
「いいから、早く行くぞ!俺ん家に!」
「え、俺の家じゃねーのか?」
「馬鹿言え、俺が風邪引いたらだれが十代目を迎えに行くんだよ!」
「…俺…?」
「っな!お前には右腕の座は渡せねーかんな!」



…やべ、可愛すぎ…



「いいから、さっさと行くぞ!馬鹿本!」



手を引っ張られた、






ちょっこれって…手、つないでんじゃん///
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