甘いし苦い話
□君が好き
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初めて本気の恋して、初めて本気で泣いた。
元城の専属医のせいで、愛なんて
くだらない
て思ってた、
でもそうじゃなかった。
誰か好きになってるとまわりが見えなくて、凄く…
“怖い”
自分が自分じゃなくなる見たい。
「それでもアイツが好きな俺って完全にイカれてんな…」
「ふーん、アイツって僕の事?」
「んあ!」
「何?そんなに嬉しかった?」
「…///」
クスッ
「わらうなッ」
「可愛いね、君。」
「……そりゃ…どーも……///」
ちゅ
前触れも何もない触れただけなのに…
とても切なくて、
とても苦くて、
でも、甘くて
クセになりそう…
「雲雀…好きかも…」
「あぁ、僕も好き」
銀糸と漆黒の髪が柔らかな風に包まれ混じり合った。
「…じゃ、とりあえずその煙草没収ね、それから制服もちゃんと着て。」
「は?!」
「風紀委員長の恋人が校則違反の常習犯なんてありえないでしょ?」
無駄にロマンチックに感じた時間は脆く砕けた。
ねくすと≫あとがき