*がくぽ夢*連載夢主で固定*
「ねえ、がくぽ。」
「何ですか?主」
今日は久々の休日、そして今ミクやカイト達は買い物に出掛けているため、二人しかいないのだ。二人しかいないのだから、いつもとは違う方法で相手に迫ってみる。
「…あ、主?」
「がくぽの背中大きいね。暖かいー」
普段は抱きつかない私が後ろから抱きついてきていることに驚いているみたい、そして少し頬が赤いことも知っている。
「主、…は、離れてください」
「やだ。」
「…作業に集中出来ません」
「作業?さっきからちっとも進んでいないじゃない」
ギュッと彼に抱きついたまま、笑みを浮かべ離れようとはせず。彼が言っている作業を見ても、私が話しかけてから進んでいない洗濯物の山。
「それは、主が…」
「私が…?」
頬が赤い、がくぽは緊張しているのかな。そう思いながらも私自身もドキドキしているため、がくぽが言う言葉を黙って待つ。
「主が…………抱きついているからです。」
「私が抱きつくと作業に集中出来ないなんて、がくぽもまだまだね。」
「…っ、申し訳ございませぬ。とにかく離れてください」
「じゃあ、離れる代わりに今度から主じゃなくて名前で呼ぶこと。いい?」
「…主を名前で?」
「ええ。そうじゃなきゃ離れない」
私がいった言葉に驚いているらしく、完全に固まったようだ。早く言わないかな。と思いながら抱きしめる手に力をこめる。
「リナ」
私、確かにがくぽに抱きついていたはずなんだけど…
「っ!が、がくぽ…!」
「これでおあいこでしょう。失礼する」
名前を呼ばれたら、手を掴まれ…抱きしめられた。がくぽの行動に驚いた私は、すぐに離れた彼を見ながら呆然とする。
さっきよりも頬が赤かった彼を見て、私も恥ずかしくなり顔をあげることは出来なかった。
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