頂き物
□素直な言葉
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「いや〜、それにしても意外でしたね」
「………沖田」
「二人なんですから、総司って呼んでくださいよ」
楽しそうに斎藤の方を見てクスクスと笑う沖田。
「可愛かったですよ?羽織を握って昼寝してる一くん」
「沖田!!」
「だ〜か〜ら〜、総司ですってば!」
沖田が斎藤が昼寝をしているのを見つけたのは本当に偶然だった。休みを貰ったものの何もする事がなく羽織を膝にかけ縁側でぼんやりとしていたのだが、暖かな春の陽気に当てられたのかついうっかり眠りこけてしまい、いつのまにやら膝にかけてあった羽織を握り締めていたのだ。
「可愛かったな〜、一くん……もう少し寝てても良かったのに」
「これ以上羞恥を晒すか!///」
顔を真っ赤にして半分叫ぶように否定してぶつぶつと何か行っている斎藤にクスリと笑って頬に軽く唇を落とす。
「……は?」
「すみません、可愛かったのでつい」
楽しそうにニコニコと笑ってくっついてくる沖田にもう呆然とただ流されるだけになっている斎藤。正しくは、突然すぎて思考がついていけず固まっているだけなのだが
「一くんって言い香りしますよね」
「はぁ?」
「僕、一くんの香り、好きです」
ニコッと笑って指に口付けを落とす。手の甲から、指、掌と口付けを落としていく。
「すごく、癒されるんです」
「っ…よくそんな恥ずかしい事を平然と言えるな」
「言えますよ。僕は貴方が大好きですから」
沖田の言葉に余計顔を赤くし、照れ隠しからふいっと顔を横に背ける。
「やっぱり可愛い」
「可愛くない」
「可愛いですよ。誰がなんと言おうとも一くんは可愛いです」
沖田は一度言い出したらもう聞かないという事を知っているためため息をついて手に持っている羽織を肩に掛けて立ち上がる。
「一くん?」
「部屋に戻る。邪魔するな」
背を向けて、さっさと部屋に戻ろうとする斉藤だったが数歩歩いたところで突然足が止まる。
「……沖田」
「総司ですって」
「どうでもいいから、離せ」
袴を掴まれ動けない為、足に力をいれて無理矢理動かそうとしても確実に袴が先に破けるのが落ちだろうと安易に予測がつくので動かそうにも動かせない。
「おい…」
「お茶、用意させますよ」
ニッコリと笑う沖田に完全に逃がす気はないと悟り、しぶしぶ元居た場所に戻る。
「あ、お茶菓子も用意してもらいましょうか?」
「……好きにしろ」
盛大にため息をついて女中を呼ぶ沖田を見る。頬杖をついて
「(拒絶しなくなっている自分が居る…)」
そう考え、余計にへこむ。
「(それでも、嫌じゃねぇんだがな)」
隣に座ってニコニコしている沖田を見てため息をつく。
「一くん、何かありましたか?」
「何でもねえ」
こんな日も、悪くない
後書き
慎様への捧げ物です。
リクエスト通りにいったかわからないのですが、とりあえず頑張ってみました!
口調がよくわからない……(泣)
慎様のみお持ち帰りOKです。突き返してくださっても構わないので貰ってください!
◇◆◇◆◇
うおわぁぁぁぁ!!!!沖斎だあぁぁ沖斎だぁぁぁ!!!!
すみませんテンション上がりすぎちゃいましたやばいです滅茶苦茶嬉しかったです!
斎藤さんかわいいよ沖田さん天然タラシだよ最高です本当……!!!!
ありがとうございました!これからも仲良くしてやって下さいませm(_ _)m
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