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□桜神録目
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【記憶の無い男】
それはまだ世界が妖怪やもののけに人々が怯え生きる時代。
彼はその世界で生まれ、時代の流れをその翡翠色の瞳で見つめていた。
彼もまた人々が恐れる妖怪の一人でありながらも、己の様な力がなくとも一生懸命生きる人間に好意を寄せていた。
風を操る彼の力はそっと人間の力になるようこっそりと力は使うのであった。
ある日、彼は仲間の妖怪達に己の行いがバレ、彼の住まう村に古くから伝わる封印石へと封印されてしまう。
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