オリジナル

□Liebe -リーベ-
1ページ/1ページ


【Liebe -リーベ-】


銀色の髪を風になびかせ
より一層美しさを増し
自分の隣を歩く彼女

そんな彼女からしてくる優しい匂い

それは、それは、甘く優しい春の花の匂い


金色の髪は夕陽に触れて
より一層輝きを増し
私の隣を歩く彼

自分より背の高い彼は大きな木

それは、それは、安心出来る居場所



小さな花は大きな木に寄り添い
互いの鼓動を確かめる


確かにある
この生命の鼓動に
ただただお互いの存在を確かめる





始まりは、必然的


互いに違う世界に生まれ
今はあなたのすぐ傍にいる

『あなた』に触れる喜び
『あなた』に触れる嬉しさ

だけど
何時も恥ずかしくって
真逆の事をしてしまう

自分と同じ時間を居きる『あなた』は
私の探し求めていたパートナー


『あなた』は駄々をこね
私を困らせるけど
私はそれが逆に愛おしい

『あなた』の怒って膨れた頬
『あなた』の不意に見せる表情

自分しか知らない『あなた』を
私が知る幸せ





私達は別々の個体

『あなた』は男
『あなた』は女


だけど

もしかしたら



同じ事を想ってる?
『あなた』の心に私はいるかしら?



私と『あなた』は違うけれど

同じ時を感じて
同じ気持ちを思っていたら……




『あなた』は一人

私は一人


合わせて二人

幾多の人々の中の二人




花の匂いを纏う君

私を覆う大きな君


私達は一つの個体


.


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ