聖界
□2
1ページ/2ページ
シャイナさんが起きた後、俺は結界の中にいる聖闘士に俺の素性や今何が起こっているか等、大部分の事を話した。
でも、俺はハーデスの だというのは言わなかった。
「…この聖戦は、我ら聖闘士が勝利するのか…?…それとも、…」
「(漫画通りなら)…アテナが勝つよ?…惜しいけど。…神聖衣を纏った5人の戦士と共にね?」
アテナの血によって進化した聖衣…
…はっ。
「5人の戦士…それは、星矢達か?!」
「さぁね?黄金聖闘士かもしれないし、君が言ってた"星矢達"かもしれないし。」
…な〜んて、本当は尻の青い餓鬼五人組だよ。
本当はハーデス軍に勝ってもらいたいのにな…
漫画通りにことを進めなきゃいけないし…世界が崩壊するといけねぇし……くそっ面白くねぇ…っ!!(アテナが勝つ事が)
…はぁ、そういえば時間的に星華ちゃんが星矢のこと思い出すのってここら辺だっけ?
どうだったかな…?
…まぁいいか。
「あのね星華ちゃん、ちょっと顔あげて目ぇ瞑っててくれないかな?」
「こう…ですか?」
「うん。それでいいよ。」
俺は星華ちゃんの額に人差し指をあてた。
「…そんなに気張らなくてもいいから、普通にして?」
「は、はい…」
人差し指から少しずつ 少しずつ小宇宙を送ってゆく。
多分、あちら側(エリシオン)ではハーデス相手に梃子摺ってると思われるから。
「皆さんもペガサスを勇気付けてあげてくれませんか?」
口に出すのも忌々しい…
「勇気付ける…?どうやって」
「今、星華ちゃんを通して向こうに聞こえるようにしています。」
ここで星華ちゃんが星矢を思い出さなければこの世界は終わるかも。
…俺には関係ないけど。
「だから、…」
……
、