贈
□製作中
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先日終戦を迎えた聖戦はアテナ側が勝利し、地上は平和が訪れた。
青銅聖闘士達は城戸家の養子となった。
今は、聖域に残る者、義務教育を受ける為中学校へ行く者、通信教育を経て高校へ通う者と、別々にわかれて生活している。
そんな彼らの、とある夏の日の出来事であった。
「ねえ星矢」
「なんだ?瞬」
「今日ね、近くの神社でお祭りがあるらしいよ!」
「へえ、そうなのか」
「兄さんと紫龍と氷河と…沙織さん誘って行ってみない?」
「あのな、瞬」
「なあに?星矢」
「俺夏休みの宿題やってんだけど」
「僕あと少しで終わるもん」
そこでベキッと何かが折れる音がした。
星矢の手の中のシャープペンシルが折れている。
「星矢、どうしたの?!そのシャーペン使い易いって言ってたやつじゃない」
「………」
星矢はジト目で瞬を凝視し始めた
しかし瞬は気にせず(というか気付いていない)話を進める。
「少しくらいなら手伝うから!…ね?」
前で手を組み合わせ、お願いのポーズを取る。
端から見れば可愛いのだが、星矢には
『行くって言ってくれなきゃ…どうなるか分かってるよね…?』
と見えていた。