幼いボクは狂いに狂い、上手くいかないことを、全て人のせいにした。それがいかに滑稽であるか、その頃のボクは知らない。同じ時を歩みながら、ボクはまた過ちを繰り返す。誰にも嫌われたくなくて、気持ちを比喩することでボクを誤魔化し、また1つのボクを消してしまった。

色んなボクが消えていく中、生まれてくる僕もいる。外側からボクを見る僕は誰?この僕もただの断片でしかないのに、どうしてそんなに抵抗するの?

そう、ボクは必要ないんだね。新しい僕は『美しいだけ』と呟きながら、表と裏のペルソナを抱え、深紅の髪を纏っていた。今度は、全てを自分のせいにして。



どれもボクなのに、どの僕もボクと接しようとしない。



『鍵』


はどこ?





 

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