標本に飾られた蝶のように綺麗なままにしておきたくて、僕らは自分に鍵をかけた。混乱しないように『言葉』だけを残して。それがいかに滑稽であるか、誰も知らなくていい。日に日に壊れていく僕たちは、今日から目を背け、終焉を待ち侘びる。『輪廻』、それすらいらない。