会長受け
□彫り痕
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生徒会室には、俺以外の三年生がすでにそろっていた。
顧問の綾斗先生は、備え付けの黒板になにやら書き込んでいる。
適当に挨拶を交わして、早速会議に入る。
「例年までの歓迎会は三学年が歌や劇などを披露していました。
今年も、それで行きます。
内容については、四月十日までに提出、詳しいプログラムは・・・十八日までに提出ということで、各学年に伝えておいてください。
それから、小物のことですが例年通り、新入生の胸にリボンをつけます。
また、生徒会から歓迎の品として、一人一つずつ文房具をプレゼントします。
これらの小物は、生徒会の三年が直接見に行って値段や質などを確認したいと思います。
まず、この内容について反対意見はありますか?」
三年と二年は、しばらく意見を交わした後、
口をそろえて異議なし、と言った。
「では、意見や訂正するべき点などを行ってください。」
三年の副会長が、挙手した。
どうぞ、と言うように、手を向ける。
「小物のことなんですけど、隣町のデパートがいいと思います。
質がいいし、安いんですよ。
品数も結構多いですし。」
なるほど、女子は結構そういった情報に長けている。