独白
拍手にも満たないキャラの独白っぽいのを書いています。
スザルル前提ですので、他キャラ批判もあるかもしれません。
ifシリーズという妄想スザルルもあります。
◆ギアス×脱色
春爛漫。
校舎の屋上からグランドを見下ろせば、誰よりも鮮やかな橙が目に入る。
漸く同じ学校で過ごすことが出来る。
あの子はきっと覚えていない。
それでいいと思った。
あの時助けたのは、父親の言葉。
自分は声もかけることも出来ず、ただ側にいただけ……。
守りたい。
そう思ったのは、偶然か必然か……。
ずっと見てきた。
気になっていた。
恐らくこれからいろんな出来事が起こる。
助けになりたい。
守りたい。
どこまでも真っ青な空にとても似合う太陽の髪色をした少年。
ギアス×脱色
一譲高校1年、ルルーシュ高校2年設定
2011/01/20(Thu) 18:14
コメント(0)
◆コラボ
えーん、えーん。
子供の泣き声がする。
その声はとても悲痛なものだ。
聞いているこちら側が押し潰されてしまいそうだ。
何故かその声を無視することが出来なかった。
捜さなければいけない。
この声の主を見つけ出さなければいけない。
だが、いくら辺りを捜しても声の主が見付からない。
こんなに声が聞こえるのに、その人物を見付けることが出来ない。
それでも捜すことを諦めなかった。
今も流れ続けているだろう涙を止めたかった。
(……いた)
一体どれくらい捜しただろうか。
漸く見付けることが出来た。
その子供は川辺に座り込んでいた。
驚かせないようにゆっくりと近付く。
こんなにも泣き声が聞こえるのに、その子供の瞳には涙が浮かんでいない。
声を上げて泣いているわけでもない。
それでも、その声は聞こえる。
耳を塞いでいても聞こえるのだ。
子供の心が泣いているのだ。
(泣き方も知らないのか……?)
不器用な子供に興味を持った。
夕焼けにも負けない太陽のような橙の髪をした子供がとても気になった。
ギアス×脱色
2011/01/17(Mon) 20:05
コメント(0)
◆二重人格なゼロルル
自分の中にもう一人の自分がいると気付いたのはいつだっただろうか……。
ずっと独りだった。
縋る相手などいなかった。
信じられるのは己だけだった。
しかし、小さな両手ではナナリーを守るどころか、己すら守ることがままならない。
力を欲した。
誰にも負けない力を願った。
『その願い叶えてやろう』
そんなとき、そいつは現れた。
いや、現れたとは言わない。
存在をあらわにした。
力を欲する俺の気持ちがそれを生み出したのだろうか。
そのときから、俺の中には、もう一人の俺……『ゼロ』が住まうようになる。
ゼロが誕生してから、欲していた力を得ることが出来た。
ゼロ自身が俺の力だった。
俺はゼロの力でこの世界を破壊する。
二重人格なゼロルル。書いてみたい設定です。
2011/01/13(Thu) 18:12
コメント(0)
◆長編REQUIEMのルルーシュ
双子だからといっても、相手のことが全て分かるわけではない。
特にゼロに関しては知るほうが難しいだろう。
俺自身、誰かに感情を読まれるようなタイプではない。
ポーカーフェースは得意なほうだ。
それなのにゼロは些細な気持ちの変化にも気付く。
俺ですら気付かないことにも気付く。
それが双子のなせる業なら俺にも備わっていてもおかしくないのに、ゼロのことは本当に分からない。
一度ゼロに聞いたことがある。
何故そこまで俺の気持ちが分かるのかと……。
そのときゼロは笑っただけで、答えを教えてはくれなかった。
だけど今なら分かる。
ゼロは俺自身だったのだ。
分からないはずがない。
2011/01/12(Wed) 17:55
コメント(0)
◆no title
ひとつになれればいいと思う。
道は違えてしまったけど、目指すものは一緒のはずだ。
争いのない世界。
それは絵空事かもしれない。
夢でしかないかもしれない。
それでも、その夢に手を伸ばしたくなる。
それがヒトというものだろう。
側で眠る君は全てを忘れている。
いや、忘れさせられた。
それでも君は、僕にとって消すことの出来ないヒトで……。
手放すことなんて出来ない。
殺すことも出来ない。
ならば、君を食べてしまえばいいんじゃないかと考えてしまう。
君を食べれば、君は僕の一部になる。
ずっと一緒にいることが出来る。
君と僕の目指すものが違えることもなくなる。
あぁ、なんて甘美な考えだろう。
冷たい君の指先を口に含み、歯を立てる。
2011/01/12(Wed) 07:36
コメント(0)
◆ゼロレク後の世界
平和の象徴とされているものがある。
それは今平和のための場所に置かれている。
だが、それはレプリカだ。
本物はとある場所にそっと置かれている。
もし、それがそこに置かれていると人々が知れば、怒り狂うかもしれない。
だが、それは元々彼のものだ。
彼がその日のためにと作り上げたものだ。
それは平和の象徴であり、彼の命を終わらせたもの。
ゼロレクイエムの象徴でもある悪逆皇帝の命を奪った剣。
それは役目を終え、本当の持ち主に戻された。
極僅かの者しか知らない誰よりも世界を愛していた男が眠る場所。
剣は彼を守るためそばにある。
世界が真実を知ることはない。
真実を知っている者もそれでいいと思っている。
世界が平和でなくなったとき、かの者は剣を持ち、再び世界に現れるだろう。
2011/01/07(Fri) 18:00
コメント(0)
◆ゼロレク後スザク
凍てつく朝。
氷のように冷たくなった指先。
いくら息を吹きかけても、いくら指先を擦り合わせても、温まることはない。
この指先は君と繋がっているのかもしれない。
この冷たさは君の体温そのもの。
二度と温もりを得ることの出来ない君と唯一同じ体温。
でも、僕は温かな肉体を持つ。
動く心臓を持つ。
君と同じにはなれない。
僕の温度、心臓を君に渡すことが出来ればいいのにと思わずにはいられない。
僕が止めてしまった君の全てが、僕によって甦る。
願わずにいられないのは、後悔しているからだろうか。
本当に他に道はなかったのだろうか。
君がいない未来で、僕は今日も生きている。
2011/01/07(Fri) 07:33
コメント(0)
◆一期終了後スザク
一人になりたくて海までやってきた。
大陸はどこかの国に支配されても、目の前に広がる大海原は誰にも支配されることはない。
どこまでいっても青いそれはいつまでも自由だ。
親友を売り手に入れた力。
間違ったことをしたとは思わない。
それでも、本当に別の道はなかったのかと考えてしまう。
悩むと何故かうみがみたくなる。
海を見ていると気持ちが落ち着く。
あぁ、何もかもを受け入れてくれる寛大さは、少し君に似ているのかもしれない。
2011/01/05(Wed) 21:45
コメント(0)
◆血染めのユフィ後ルルーシュ
雪は嫌いではない。
冬生まれのせいか、寒さはあまり苦手ではない。
そして、何より純白の雪が降るから好きなほうだ。
だが、あの日から雪は嫌いになった。
どこまでも染まることがない雪が赤く染まった。
まるでユフィを守るように降り続ける雪は、彼女の色に染まる。
流れ続ける赤は純白をも赤に染め上げる。
それが俺への罪の色。
白に憧れながら闇色に染まり、この両手は赤に染まっている。
どこまでいっても白にはなれない。
2011/01/05(Wed) 18:02
コメント(0)
◆ゼロレク後ルルーシュ
気が付いたら、ここにいた。
真っ暗で何もない。
自分が真っすぐに立っているのかも分からない。
ただ、そこにいるだけ……。
それでも、意識だけは徐々にはっきりしてくる。
そうだ……俺はスザクに……。
それ以上は言葉に出来ない。
いや、声を出せているのかも分からない。
ここはどこなのだろうか。
ゼロレクイエムはどうなったのだろうか。
知りたいことは沢山あるのに、それらを知るすべがない。
だんだん眠くなってきた。
身体の感覚が薄れていく。
俺という個体がなくなる。
これが死というものだろうか。
スザク……ナナリー……。
後のことは彼らに任せればいい。
ただ、もう一度やり直したいと思ってしまうのは、我が儘だろうか。
願わくば、あの夏の思い出の地に帰りたい。
2010/12/14(Tue) 18:11
コメント(0)
次の10件→
[TOPへ]
[カスタマイズ]