独白
拍手にも満たないキャラの独白っぽいのを書いています。
スザルル前提ですので、他キャラ批判もあるかもしれません。
ifシリーズという妄想スザルルもあります。
◆ゼロスザク
眠るのが怖い。
起きているときはいい。
ただ、がむしゃらに「優しい世界」を作ろうと必死になるから……。
でも、眠ることだけはどうしても嫌だ。
眠れば夢を見る。
楽しかった思い出を見れば、後悔に心が張り裂けそうになり、あの日のことを見れば、自分の叫び声で目を覚ます。
そして、有り得ない未来を夢に見て涙を流す。
君のため、世界のため、僕の罪のため、生きなければいけないのに、それらからも逃げたくなる。
出来るなら、目を覚まさない眠りにつきたい。
そして、君と逢いたいよ。
2010/12/14(Tue) 07:33
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◆スザク
寒さが一段と強くなってきた。
冬の到来だ。
また冬がやって来る。
君の生まれた季節がやって来る。
君は雪のように真っ白ではかなく、凍てつく氷のように冷たい。
でも、そんな中でも蝋燭に火を点すような優しさも持っている。
君の誕生日を祝えた試しがないね。
出会ったのは夏だったし、再会してからも君の誕生日は祝えずじまいだ。
君は僕に祝って欲しくなかったのかな?
今年こそは祝わせてもらうからね、ルルーシュ。
2010/10/27(Wed) 07:31
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◆ゼロセク後スザク(病んでます)
君のことを一日だって忘れたことはない。
平和な世界を作ることは、君の願い。
君の存在なしでは成し遂げることは出来ない。
君ならこうするだろうか。
君ならこう考えるだろうか。
いつも君のことを考える。
いや……君のことを考えることで大きなプレッシャーから逃げようとしているだけかもしれない。
今の平和が君の目指した平和かは僕には分からない。
戦争がない世界を平和というなら、確かに世界は平和かもしれない。
だけど、それは大きなカテゴリーで見た世界だ。
人は大なり小なり戦争をしている。
それらは僕らの力ではどうすることも出来ない。
ねえ、ルルーシュ……。
平和という存在を完成させるためには人は邪魔でしかないよ。
僕らが消えなければ、世界は平和にならない。
2010/10/25(Mon) 07:33
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◆ロロ
騙されているって知っている。
ただの棄て駒だって分かってる。
憎まれているのも知っている。
兄さんが僕に向けるのは、全て負の感情ばかりだ。
一年もの間、偽物の弟として愛されてきたつもりだった。
任務だとはいえ、それが幸せだった。
だけど、今なら分かる。
兄さんは本気で僕をナナリーのように愛してはくれていなかった。
記憶を書き換えられ、僕が唯一の弟であることは絶対なのに、その感情には迷いがあった。
記憶を書き換えられていても、身体が、気持ちが、匂いが違うと無意識に感じ取っていたのだろう。
今の兄さんからは愛情は少しも感じない。
感じるのは負の感情ばかり……。
それでも、それは僕に対する嘘偽りのない感情……。
僕を僕として見てくれている証。
偽りの弟ではなく、僕という個体を見てもらえたということだ。
でも、もし僕が本当の弟だったら……。
2010/09/16(Thu) 07:34
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◆コード継承ルルーシュ
忘れることなんて、出来るはずがなかった。
永遠と言える歳月が経ったとしても、お前のことを忘れることなんて出来ない。
全てをお前に押し付け、生き残ってしまったことも伝えず、逃げ出した。
俺に出来ることは、ただ見ていること……。
世界からはみ出してしまった俺に世界に関わることは出来ない。
悪逆皇帝や救世主ゼロの存在が歴史として語られるようになる。
当事者がまだ生きているなんて、誰が想像出来るだろうか。
そんな時代に会ってしまった。
一日足りとも忘れたことがなかった人物に……。
枢木スザクの魂を持った青年に……。
運命は信じない。
しかし、こればかりは運命と呼ぶしかない。
こうして再び会えるとは思っていなかった。
関わりを持つつもりはない。 スザクの魂を持っているからといっても、彼は俺の知っているスザクじゃない。
それでも惹かれてしまうのは、今も俺がスザクを愛しているからだろうか……。
2010/09/15(Wed) 07:51
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◆長編「REQUIEM」のスザク
何かがおかしい。
ほんの僅かだけど違和感を覚えた。
目の前にいるのはルルーシュのはずなのに、何故かルルーシュじゃないような……。
そんなことあるはずがないのに……。
何が違うのかと聞かれても答えられない。
僕自身、漠然とそう思ったのだ。
双子じゃないのかと一瞬疑ったが、ルルーシュ以外の個性は見つけられない。
精巧に作られたコピーだと言われたほうが納得出来るかもしれない。
そして、ルルーシュはあの人物にも通じるものがある。
そんなわけないと、何度も心の中で否定し続ける。
もし、目の前にいるルルーシュがあの人物だったら僕は捕らえることが出来るのだろうか。
親友を、愛する人を、守りたいと願う人を、捕らえることは出来るんだろうか……。
2010/09/09(Thu) 18:04
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◆REQUIEMのルルーシュ
ゼロが遠い。
一番近いはずの彼が、一番遠く感じる。
時が経つにつれて恐怖は増えていく。
ゼロが目指す世界に彼の居場所はあるのだろうかと……。
彼の力が強くなっているのをひしひしと感じる。
ギアスという力を得てしまったがためにゼロが離れてしまった。
前までなら不安に思っているとそれを感じ取ってやって来た。
双子だから、いつもではないが相手の気持ちが分かる。
もちろん、全てが分かるわけではない。
だが……今のゼロの気持ちは少しも伝わってこない。
今、ゼロが何を考えているか全く分からない。
最近は怖い想像ばかりしてしまう。
ゼロが側にいてくれればそれでよかった。
何故、ゼロにはそれが分からない。
俺はゼロで、ゼロは俺なのに……。
2010/09/09(Thu) 07:33
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◆キセキの誕生日前のルルーシュ
もし、奇跡が起こるなら伝えたいことがある。
もし、奇跡が起こるなら会いたい人がいる。
魔女がくれた誕生日プレゼントは奇跡そのものだった。
二度と会うことが出来ないと思っていた者達に会うことが出来き、伝えたいと思っていたことを伝えることが出来た。
もう一度会いたいという願いは叶わないだろう。
こうして、会えたこと自体が奇跡なのだ。
奇跡は何度も起こらないから奇跡と呼ばれる。
しかし、こんな奇跡ならもう一度起きて欲しいと願ってしまう。
今までで、一番素敵な誕生日をありがとう。
2010/08/26(Thu) 07:34
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◆ゼロレク後のスザク
そんなことあるはずがない。
それなのに、ルルーシュが生きていると本能が訴えてくる。
どこにいても、ルルーシュを探してしまう。
黒髪を見れば振り返り、アメジストを見れば声をかけてしまう。
ルルーシュがいない世界。
平和な世界。
だけど、ルルーシュがいないだけで、全てがモノクロの世界。
でも、そんな世界も少しずつ色彩を持ちはじめた。
だから、確信した。
ルルーシュは生きていると……。
必ず見つけだす。
そして、モノクロに全て色をつける。
2010/08/25(Wed) 07:29
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◆コード継承のルル
目をあけたとき、あの世とは自分の世界と殆ど変わらないのだと驚いた。
だが、実際はあの世ではなく……俺はこの世界に生き残ってしまった。
生き残ったことがショックで、死ぬことが出来ないことがショックで、なによりスザクをまた裏切ってしまったことがショックで堪らなかった。
俺が生きていることをスザクは知らない。
スザクは今も俺を殺したという偽物の罪に苦しんでいる。
だが、真実を伝えるわけにはいかない。
俺は世界に必要のない存在だ。
そっとスザクを見守ることしか出来ない。
少しでも、スザクの罪が軽くなることを願うしか出来ない。
2010/08/24(Tue) 07:36
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