Melody
□ 独り歌
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絡み付く感傷の
その中で溺れては
抱きしめる
絶えず零れ落ちた涙
記憶になってくあの日の歌は
口ずさめば過去と現在とを結ぶ
心ごとここにいるから
早くわたしを連れ去って
遠くなってくよ
霞んでいくよ
心に破片を刺したまま
未練の淵で泣いてる声が
悔しいと
独り奏でる愛の歌
浮かんでは押し殺す
焼き付くあなたの面影を
いくつもの悲しみの
その先の絶望は
狂わせる
吐き捨てられた言葉
耳鳴りにも似た鋭いエコー
歌は終わりと始まりを告げる
想いはまだそこにあるから
早くわたしを連れ去って
消えていくよ
無くなっていくよ
心は欠片も残さずに
涙に濡れて奏でる歌が
切なくて
薔薇色 黒く塗り潰す
気付かされた
忘れようとすることで
思い出してるということに
間近の囁き
こんなにも簡単に世界を終わらすよ
過去になってくあの日の声が
それだけがあなたとわたしを繋いでく
悲しい歌でいい
あなたの声で聞かせてよ
薄れていくよ
見えなくなるよ
光は欠片も残さずに
涙に濡れて かすれた声で
隣の空白埋めるのは
いつか奏でた愛の歌
なぞる面影
独り奏でる愛の歌
□