12/11の日記

20:01

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大学のサークル仲間。

三人で宅飲みしていた。

1人がこの近くに気味の悪いお寺があるという。
なんでも幽霊の目撃がいくつもあるとか…

それならば行ってみようということになりそのお寺に歩いていった。

酔いも回りふざけあってお寺に着いた。

時間は1時を回っていた

「どうせなら1人づつ行くか」

始の1人がお寺への階段を登っていった。


暫くして鐘の音がして
もう暫くして帰ってきた。


次また1人階段を上っていく…

あたりは静まり返り歩く足跡だけが響いていた。
お寺の前まで歩いてきて周りを伺うとお寺の裏側に墓地を見つけた。

どうせならとゆっくり回り込み墓地の方に歩いていくと真っ暗闇なはずの墓地から小さな光が見えた…


酔いすぎたのかと思いながらよ〜く目を凝らしてみると

小さな光が揺らいでいる

その近くには黒い陰が動いているのが分かる。

恐怖と好奇心に導かれ男は少しずつ近づいていく…


その黒い陰はどうやら人間のようだ。

こんな時間にこんな場所で…

そんな疑問も浮かぶ前に彼は声をかけてしまった。


「こんばんわ〜…」


声に気づいたその陰はスッと立ち上がった。

髪は長い。白い服を着ていて手には何か持っていた。

女性のようだ。

ガリガリガリガリガリ…

何かを噛んでいる音だけが聞こえてくる。

女は
ゆっくり振り向いた…


手には壷のようなモノを持ち口に白いものをくわえガリガリかじりながら

「お前は死ぬ…」

長い包丁のようなモノを手に持ちながらそうつぶやいた…


彼は動けないでいた。

しかし女は近づいてくる。

必死に来たほうにカラダを向け走り出した。

必死で走り階段を駆け下りた。

友達はなぜかいない。

気にせず走った。

体力も限界になるころ近くに公園を見つけた。

もう走れない。

ここに隠れよう。

トイレに入り鍵をかけ息を殺し見つからないことを祈った。

どれだけ時間がたったか分からない。


彼はあまりの緊張に疲れ眠ってしまった…


彼が目を覚ますと




もう太陽が登っていた

見つからなかったんだと一安心して家に帰った。
一緒にいた二人は彼を1人残して先に帰ったと笑いながらはなしていた。
彼は冗談で怒りながら昨日の話を聞かせた。

1人はそんなわけないと笑っていたがもう1人は真剣な顔をしてこう言った。


「お前運よかったな…」

「昨日警察官が殺されたの知ってるか?」

そいつは彼に新聞を渡した。

そこには今朝5時頃○○公園の近くでパトロール中の警官が包丁で刺されて1人は命を取り留めたけどもう一人は死んだ。という記事が…


命を取り留めた警官曰わく

「パトロールをしていたら怪しげな女性を見つけた。彼女は公園の男子トイレのかな個室を上から覗き込んでいた。近づいて声をかけるといきなり刺されて気を失った。」

「お前寝ててよかったな…」

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