捧げ物

□サクラサク
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「明日花見しやしょうよ。」


総悟の唐突な提案。
何いってるんだ、と軽く受け流す。
「土方さんなら有給くらい取れるでしょう?」
やはりこれ位では諦めないか。
「お前はどうすんだよ?もう殆ど取っちまってただろ。」
「俺は大丈夫でさぁ。サボりやすんで。」
いや、それは大丈夫じゃねぇだろ…
「ていうかサボるな。仕事しろ、仕事。」
そう言ってそっぽを向くが、まだ総悟は後ろで駄々をこねている。
はっきり言って煩い。


そういやこいつ、今日見回りじゃなかったか?
「総悟、お前見回りは?」
「ああ、山崎に押しつけやした。」
悪びれもなく、さらりと答える。
少しは仕事しろよ…
「今日中。」
「は?」
「今日中に有休取っておきなせぇ。」
「だからいy「散歩でもしてきやす。」
総悟が走って部屋から出て行く。
アイツ…
最後まで聞かずに出て行きあがって…

取っておかねぇと何しやがるか分からねぇ。
取るしかないか…



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