Kiss.xxx

□君と。
3ページ/20ページ


「告白って…だって考えてみてよ!私が告白したらさ、祐、「うん」って言うに決まってない?」

「え、なに、その自信」

「じゃなくて、断りたくても断らないんじゃないかって事だよ!」

真剣にそう言ったら、美波がニヤリと笑う。

「い〜じゃん。「うん」って言わせれば。それで杏は晴れて斎藤の彼女になれるんだし?」

全く良くない!

「やだよ。そんなの。
ちゃんと、祐の考えが聞きたいでしょ?告白の時位」

少し下を向いてそう言ったら、美波がギュッと私を抱き締める。

「わっ!」

「可愛い〜!私の前ではこんなに素直なのに!どうして斎藤の前ではああなのかしら?」


そんなの、私だって聞きたい。

「ねぇ、そんな事より、美波様。数学のこの前の答え分かった?」

「お〜い。何、その無理矢理な話題替え。私も分からないよ。斎藤に借りなよ。ノート。で、次に私に回してね!」

語尾を可愛く、美波が笑顔でそう言う。


「俺が何って?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ