別れ道
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「草灯ッ………っ!」
慌てた立夏、コンビニの袋を持って、フーッと息を荒げながら草灯の前に姿を現す。
珍しく立夏から呼び出しがあったのだ。
草灯は嬉しく思いながら、家の前で立夏の帰りを待っていた。
「どうしたの立夏、急に呼び出したりして...?」
「こういうの………やっぱ、あげる人に頼むのッてどうかと思うんだけど……でも………」
もじもじと恥ずかしそうに立夏はコンビニの袋の紐を弄ぶ。
あげる人………俺に?
不思議に思った草灯は、その袋に除く、赤い包装紙に包まれたそれを見てしまう。
チョコレート。
そう、今日は、セイントバレンタインデー。