長編小説
□episode.7 現在執筆中
1ページ/3ページ
立夏は最近、清明の後を追うことが少なくなったように思う。
前は、ふとした瞬間に、俺に清明の陰を求めていることがたくさんあったのに、最近はあんまりない気がする。
それから、俺のことを、一番、好きだって、言ってくれる。
嘘のない目で。
素直な、本当に、俺だけの立夏の目。
清明が立夏の耳を取るなって言ったから...それだけは、どんなに好きでも、しないけど。
絶対服従、命令してくれれば、なんでも。
立夏も命令してくれるといいのにな、なんて、贅沢。
こんなに幸せでいいのかな。
嬉しくて、可愛くて、こんなの今までに思ったコトなかったケド......ほんとに、愛しいって。
隣にいるだけで、こんなにも抱き締めたいって思う気持ち、初めて。
清明に求めてたのは絶対的な支配。
自分自身が何も考えなくていいように、心が痛くないように。
だけど、立夏は。
立夏には、そんなの求めてない。
自分で思って、考えて、感じることが、とっても嬉しいと思う。
感情なんて邪魔で、鬱陶しいもとだって思ってたけど、違うってことが分かった。
ああ、だって、どうしてこんなに幸せなんだろう?
好きだよ、立夏。
誰よりも.......大切で、大好きだよ。
next.