小説
□恋愛シーン(濃厚)テスト2
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「……ふぅ」
アヤネがため息をもらす。
気がつけば、あたりは茜色に染まりはじめていた。
「なんか……ごめんねヒロト。映画代出してもらって、ジュースまで貰っちゃって」
妙に真面目なトーンで話しかけてくる。
「馬鹿かお前は。カレシに遠慮すんな」
「……うん、ありがと」
「……先週にさ、あたしからヒロトに告白してさ」
「うん」
「ずっと……ずっと不安なの」
「何が?」
「ヒロト……本当はあたしのこと、どう思ってるんだろうって」
「……」
「本当は……実は、いまだにあたしだけなのかな……とか。いろいろ考えてるのは」
「ねえ、ヒロト」
「あたしのこと、好き?」
……何かと思えば。