12/27の日記
21:52
裏表世界
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「わたしね、しょうらいきしくんのおよめさんになるの!」
「ああ、なんでアスばかりこんなにも羨ましいこと言われるんだい!?私には一度もこんなこと言ってくれないのに!!」
「そうくんもすきだし、ひいくんもすき!でもいちばんはきしくんなの!!だからわたしはきしくんのおよめさんになる!!」
小さな体躯で一生懸命俺にしがみついき、眩しい笑顔を浮かべながら笑う。
こいつは生まれながらの鬼であり、こいつと同様に生まれながらの鬼である零崎人識の双子。
「まあ、頑張るっちゃ」と嫁になる宣言をするこいつの頭をわしゃわしゃと撫でてやれば「うん!がんばる!」と力強く頷いた。
「なんで今、あんなことを思い出してるっちゃか……」
どくどくと自分の身体から流れる血をみつめながら溜め息をつく。
血が流れる傷口は熱く感じる反面、俺の身体はどんどん冷えていく。
「油断したっちゃね」
いきなり襲撃に遭った。いつもの俺ならどうってことなかったが、あいつらは狙ったかのように俺が零崎軋識じゃなく、式岸軋騎としてのときに襲ってきやがった。
愛用の愚神礼賛もない状況、逃げ場もなく、そして助けてくれる家族がいない。
そんな状況を打破しようと努めたが、相手は裏世界…匂宮の分家だった。
何故襲われたとか、知らない。あいつらは致命傷をおわせるだけおわせて去っていきやがった。
「きひひ、こんなところ暴君にも、レンにも見せられないっちゃね」
襲撃前までは暴君に従える式岸軋騎だった。だけどあいつらの襲撃相手は零崎軋式だった。
俺は家族を次々と殺したやつと戦い、結局最後は曲識に助けられ、零崎の俺は死んだ。
それなのに最後の最後に殺されるのは零崎としてだった。
「人識たち風に言えば傑作っちゃね」
次々と浮かぶ、俺の大切な人たち。
そして最後に浮かんだのは、満面の笑顔を浮かべて俺に抱きついてきたあいつ。
べったりとひっついては離れなかったくせに、数年前に音沙汰がなくなった。
噂も聞かなくなったし、あいつの双子である人識の口から名前もあがらなくなった。
その時点であいつになにがあったのか予想がついた。
「最後くらいあいつの笑顔が見たかったっちゃ」
最後に呟き、俺は目を瞑る。
死に対しての恐怖は、不思議となかった。
裏表世界
いつぞやかに突発で書いた戯言×庭球に関するお話。
これを書いてて管理人はつくづく転生ネタ好きだな、このヤローとか思いました、はい。
なんか突然軋識さん死亡フラグごめんなさい、土下座をして謝ります。
もし裏表を書くなら、夢主は軋識さん落ちに決定しようと考えた。
そして人識くんと双子にしようと考えた。
以下簡易メモ
夢主
前世⇒《生粋の殺人鬼》《零崎人識の双子》《軋識大好き》
転生後⇒《立海大生徒》《高校生》《姉一人》《二重人格っぽいもの》
二重人格っぽいのとは、彼女が一般人として行動しているときは大人びて冷たい、低いテンション。
だけど、殺人鬼として行動しているときは幼く高いテンション。
ちなみに前回書いたときに虐殺師とサイバーテロリストですけど、ブン太が虐殺師で幸村くんがサイバーテロリストです。前世で、ですけどね。
三人は前世で仲良しさんでした。一緒に転生しました。
嫌われとか、復讐とか、死ネタとかではありません。
ただたんに、夢主のお姉ちゃんが可哀相に遭うだけです←
テニス部は基本みんな仲良し。裏世界、表世界とかいって下に見ることはしません。割り切ります
うん、書きたいな
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