オリキャラ短編2
□グリルパルツァー 「接吻」
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『手なら尊敬』
私のあの人に対する愛は、保護欲と、憧れと、少しばかりの憎らしさと、敬意でできている。
自分の事は捨て置いて、何よりも主をたてようとする
悪いことを悪いと言える
どんなに危機が訪れようと、冷静に事態を見極め解決できる
そして誰よりも優しくて、誰よりも愛情に満ちている。
だから、あなたが好き。
「小十郎様」
「なんだ?」
私が名前を呼ぶと、優しく聞き返してくれる
そっと、大きくて荒れた手を両手で包み込む。
「蔦?」
不思議そうな顔をしているあなたに微笑んで、その手を顔に近付けて軽く唇を当てる。
「!!」
「お慕いしております」
あなたは少し赤くなって微笑んで、私を抱き締めてくれたの。
暖かくて幸せ。
ありがとう
End