その他
□消失
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・・・
居なくなったあいつの名前を呼んでみる。
もしかしたら、俺の前にあの時みたいに来てくれるんじゃないかと思って。
そんなことは無いと分かっているのに。
どうしても、名前を呼んでしまう。
どうしても、どうしても・・・・
いっそ俺の中から消えてくれればいいのに、
そう思えば思うほど、どんどんあいつの姿は濃くなって、
また俺はあいつの名前を呼ぶ。
いくらあいつから殺されかけても、
傷つけられても、
俺はあいつから離れられない。
この恋はもう消えたはずだ。
それでも俺はまだ、まだ、続いていると信じている。
あいつと俺はまだ、繋がっているはずだと。
そしてまた、俺はあいつの名前を呼ぶ。
「サスケ」
End