シカマル×いの長編置き場
□友達
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一度考え出すと数珠のように、次から次へと不安ばかりが連なって浮かんでくる。
いつの間にか、また私は俯いてしまっていたようで…
その様子をじっと見ていたお父さんは、口を開くと静かに言った。
父「いの…マーガレットの花言葉は知っているか?」
…マーガレット?
ぃ「ええ、知っているわ…前に覚えたもの」
突然そんな事を言い出して、一体どうしたのかしら…?
父「それじゃあ、何だったか言ってみなさい」
ぃ「…【真実の友情】…」
父「そうだ。いの、アカデミーに入るのは簡単だが、入ってからは過酷な試練が待っているんだ。
忍になるために毎日努力を欠かさないのは勿論だが、
最初は知らない子達ばかりだし、知っている子がいても…お前をいじめていた子達だろう。
そんな中に飛び込むのは、勇気がいるな」
お父さんは話しながら、そばにあったマーガレットの花を手にする。
そしてそれを私の手に握らせ、力強い声で続けた。
父「でも、きっとお前の力になってくれる友達に巡り会えるはずだ。その子はお前にとって、かけがえの無い存在になるだろう。
だから、心配する事は無いんだ。あの…奈良シカマル君もいるんだろ?」
それを聞き、私ははっとした。
ぃ(そうよ…私はもう負けないって決めたんだわ…。シカマルと、誓ったのよ…)
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